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2017年6月 8日 (木)

Vol.34 映画の字幕でretireを定年と訳すのはやめて欲しい

茅ヶ崎方式のテキストで知った単語のひとつにに、定年=mandatory retirement ageがあります。初めてこの言葉が使われている構文を見たとき、なるほど、定年ってそんなふうに訳すんだと感心した記憶があります。

というのも、アメリカには、日本のような、60歳定年制はありません。年齢による就業差別は法律で禁じられているので、求人広告を出すときに、"35歳まで"などと年齢を応募資格にすることはできません。当然、就職を希望する人が履歴書に年齢を書くこともありません。

アメリカでは、年金をもらえる年になったから自ら退職するというケース、またはクビっになって辞めるということはあっても、みんなが60歳で強制的に職場を去るという事実はないのです。

つまり、アメリカ人相手に、単純にretirement ageと言っただけでは、日本語の定年のニュアンスは伝わりません。だから、茅ヶ崎の訳を見て、これなら意味が通じると納得したわけです。

ところが…、英語のretireを日本語に訳すパターンについて考えてみると…。

日本で公開されたアメリカ映画の台詞にretireという言葉が出てきた時に、定年という字幕がつけられていることが結構あるのです。これだと、観ている人の多くが、あぁ、アメリカにも日本のような定年があるんだなと、間違った情報を得てしまいます。

多分、訳者は、観ている人に混乱を与えない訳で良しとしているのでしょうが、retireは日本語の定年ではないのだから、そこはきちんと退職と訳して欲しいものです。

なんだか細かいことを言っていると思われるかも知れませんが、"定年"のように、日本では常識だと思われているけど、英語圏ではそうでもない概念が、安易に日本語訳として使われているケースを目にするたびに、ぼくは、これでは、これでは、外国のコンテンツに触れてる人が異文化を学ぶ機会を逸することになる!と感じてしまうのです。

映画だけでなくテレビの字幕でも、安易で本来の意味を反映しない日本語訳を目にすることが多いような気がします。中には"印象操作"なんじゃ?と思えるような、露骨な誤訳もありますよね?

海外生活を経験された方は、そういえばあの言葉もそうだな!と、すぐに、いくつか思い浮かぶんじゃないでしょうか?

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コメント

茅ヶ崎方式のテキストの中で、どこにmandatory retirement ageが出てくるかわかりますか?
正解の方には、入学金免除とさせていただきます⁉︎

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