« 高校生で茅ヶ崎方式と出会えて良かった! | トップページ | レッスン »

2017年6月26日 (月)

映画「ハクソー・リッジ」、日本兵はstinking animals!?

先週末、公開になった、メル・ギブソン監督の映画「ハクソー・リッジ」を観てきました。

太平洋戦争中の沖縄戦を舞台に、決して武器を持つことなく、敵味方の区別もなく負傷兵の命を救った、実際の人物、米軍のデズモンド・T・ドス衛生兵を描いた作品です。

ハクソー・リッジとは、Hacksaw(弓鋸のような)ridge(峰)という意味です。

米軍が何度攻撃してもなかなか攻略できなかった、日本軍の陣地がある「前田高地」に切り立った崖を、アメリカ兵がこう呼んだのです。

この作品はアカデミーの録音賞、編集賞を受賞しています。

前評判では、映画史に名高い、ノルマンディー上陸作戦を描いたスピルバーグの「プライベート・ライアン」や、ソマリア内戦を描いたリドリー・スコットの「ブラックホーク・ダウン」の戦闘シーンに勝る臨場感があるとのことでしたので、封切り日に早速映画館に足を運びました。

実際どうだったかというと…これからご覧になる方のために、ここではぼくの感想を述べることは控えておきます。

ただ思ったのは、「プライベート・ライアン」や「ブラックホーク・ダウン」は、戦争そのものが映画の主人公という気がするのですが、「ハクソー・リッジ」では、主人公はあくまでもドス衛生兵という傑出した人物という印象を持ちました。

例によって、英語の台詞と日本語字幕の齟齬が気になりました。

ハクソー・リッジから引き上げてくる米軍の先発部隊の兵士が、これからハクソー・リッジに向かおうとするドス衛生兵が所属する、後発部隊の隊員に向かって、日本軍のことを説明するシーンがあります。

そこで、すでに日本軍と交戦した兵士のひとりが、これから交戦する兵士たちに向かって、日本兵のことを、

They are animals...stinking animals
といいます。

stinkingには悪臭を放つという意味もありますね。

stinking animalsという言葉には、実際に日本兵と戦った兵士が肌で感じた、身の毛もよだつような恐怖が表れている、と少なくともぼくは感じました。

ところがこの台詞についていた日本語字幕は、"奴らは手強い、決して諦めない"というようなものでした。

日本語の"手強い"というのは、スポーツの試合で相手チームのことを評する言葉としても使える表現ですね。でも、stinking animalsは、スポーツの相手チームにも使える表現でしょうか??

この訳では、この戦場で兵士が感じた恐怖感は伝わらないのではないかな…そんなことを思いながら映画を観ていました。

英語圏の映画を鑑賞する時、ぼくは、なるべ実際の台詞を聴きとろうとしています。

実際には聴き取れない部分の方が多いのですが…。

しかし、時々聴き取れた表現が、この台詞のように印象に残った時には、後で辞書を引いて意味を調べるようにしています。

英語学習法としては効率的ではないように思えます。

多分、英語教材をたくさんこなして、多くの表現を棒暗記する方が、短期間での能力アップが期待できると思います。しかし、ぼくはそんな学習法が長続きしない怠け者なのです。

自分が興味を持った映画のシーンとともに刷り込まれた言葉は、なかなか忘れません。

だから、ぼくのような落ちこぼれ学習者にとっては、これは割と効率的な学習法だと思います。


« 高校生で茅ヶ崎方式と出会えて良かった! | トップページ | レッスン »

桑原 BLOG」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/575190/65460264

この記事へのトラックバック一覧です: 映画「ハクソー・リッジ」、日本兵はstinking animals!?:

« 高校生で茅ヶ崎方式と出会えて良かった! | トップページ | レッスン »